今週は石崎が担当します。
減塩の大きなポイントとなる「食塩相当量」と「ナトリウム」!
実は、食塩とナトリウムは似て非なるものなのです!
今回、食塩とナトリウムの違いを紹介していきます。
①食塩の量=ナトリウムの量ではない?
みなさんは、食塩相当量が記載されている商品と
食塩相当量とナトリウムが記載されている商品があることはご存じですか?
ここに、食塩の量=ナトリウムの量ではないというヒントが隠されています。
ナトリウムは食塩の成分の一部に当たり、食塩の約40%がナトリウムであるため
食塩の量=ナトリウムの量ではないのです。
そこで、ナトリウム量から食塩の量を求める便利な計算を紹介します!
ナトリウム量約400mg=食塩相当量1gであるため、
【ナトリウム量÷400=食塩の量】となります。
ナトリウム量の単位は「mg」と「g」があるので気を付けてくださいね
②食塩摂取量の目標値は?
男性7.5g/日未満、女性6.5g/日未満であり、
高血圧患者の減塩目標は、男女とも6g/日未満となっています。
※日本人の食事摂取基準(2020年版)[厚生労働省]
しかし、現在の食塩摂取量は男性11g/日、女性9.3g/日
全体平均10g/日となっています。
※厚生労働省実施「国民健康・栄養調査」(平成30年時点)
このように、目標値と現状値を比較すると、
日本人の食塩摂取量は未だ多いのです。
③この夏に気を付けてほしいこと!
熱中症対策にはナトリウム、マグネシウム、カリウム、鉄なのど
ミネラル補給と言われることが多いですが、
実際、私たちは食事から十分に摂取することができるのです。
そのため、熱中症対策として、塩飴やスポーツドリンクなどを
摂り過ぎてしまうと、ナトリウムの過剰摂取につながる恐れも。
例えば、スポーツドリンクには500mLあたり0.5~1.0gの
塩分が含まれているため、水分補給には水や麦茶、
白湯などをこまめに少しずつ飲むことを心掛けましょう!
しかし、食欲が減って食べる量が減ったり,
運動後や大量の汗をかいたりした時などは
塩分を含むスポーツドリンクなどがおすすめです。
また、塩分だけでなく塩分の仲間であるナトリウム量にも
気を付けてくださいね!
塩分の摂取量を上手にコントロールして、
一緒に夏の暑さを乗り切りましょう!
まとめ
①食塩の量=ナトリウムの量ではない?
ナトリウムは食塩の成分の一部に当たり、食塩の約40%がナトリウム
【ナトリウム量÷400=食塩の量】②食塩摂取量の目標値は?
●男性7.5g/日未満
●女性6.5g/日未満
※高血圧患者の減塩目標は、男女とも6g/日未満③この夏に気を付けてほしいこと!
熱中症対策として、塩飴やスポーツドリンクなどの過剰摂取に気を付けましょう。